2009年01月09日

株式会社新興製作所を訪問

超精密加工磨きのプロフェッショナル、株式会社新興製作所 浅野 幸宏 代表取締役社長にお話を伺いました。
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写真_浅野社長          写真_各工場等

業務内容を教えてください

磨く(研磨)、切る(切断)加工を得意としており、ソーラーパネルの素材であるシリコンや光学関係の単結晶等の加工を超精密のレベル(ナノ、オングストロング)で実現しています。

主力製品は何ですか

ここ5年ほどソーラーパネルが伸びており、主力だった水晶分子を凌駕し主力製品となっています。

一番力を入れていることは

切る技術であるソーラーパネル加工では、産学連携により新技術に挑戦しており、磨く技術については素材を自社製造したいとこれも産学連携で取り組んでいます。

−産学連携の取り組みを始められたきっかけは

オイルショックの頃、景気悪化を受け弊社も苦しい時期がありました。その際現会長が現状打破するべく新技術開発に取り組みましたがなかなかうまくいかず、飛び込みで大阪大学の門を叩いたのです。
そこで会長と津和教授との奇跡的な出会いがあり、精密加工において弊社の技術力は各段に飛躍することができました。この津和教授との出会いが今、東京大学、京都大学など各地の大学との様々な研究の礎になりました。

また、津和教授は「人が心を込めて作らないといい物はできない」と「入魂」という言葉を使われていましたが、お願いしてこの「入魂」を弊社の社是にさせて頂いています。

なぜ入社されましたか

私は体育大学を卒業し体育教師をやっていました。実は大学で出会った私の家内が創業者の娘でして、私がこのとおり声も大きく(笑)元気が良かったせいか、「会社に入ってくれないか」とスカウトされ入社しました。今年で30年になります。

−教師から製造業への転身は大変だったでしょう。

ギャップはかなりありましたね。教師は「人」が仕事の対象ですが、入社後10年くらいは「機械」とずっと向き合っていました。また、ナノやオングストロングといった小さい単位も全く未知の分野でした。
今は製造業も「人」が大事で人が物を作ると思っていますが、当時は機械が物を作ると思っていましたので、機械相手に悩んだ時期もありましたよ(笑)。

社長就任後印象に残っていることは

10年現場にいましたが、加工する際には先輩の経験則によるマニュアル的な条件がありました。磨くにしても圧力や周速、配合量などいろんな条件を決めて加工する訳です。

決められた条件でするばかりでは面白くないので(笑)、自分なりに条件を変えて加工したことがありました。結果、原料を全部削ってしまって後に何も残らなかったのです(笑)。
完全な失敗でしたが、逆に加工の仕組みを理解することができました。創意工夫には失敗がつきもので、社員にも失敗を恐れずチャレンジすることを求めています。

どんな方を採用したいですか

採用は課長に任せています。弊社ではいきなり正社員としての採用はしません。入社後、準社員という形で勤務して頂き、管理者から登用申請があった方を正社員にしています。
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−社長自身が面接しないのですか

現場で一緒に働いた社員の感性、評価が一番だと思います。管理者からの登用申請があれば必ず登用しますが、登用後に社長による研修を行います(笑)。

−どんな研修ですか

社是、社訓、会社が目指している将来像など「思い」を伝えています。

社員との接し方で気をつけておられることがありますか

当たり前の事ですが、まず社員を名前で呼ぶようにしています。それと、社長にはいい報告があがりがちなので(笑)、現場で何が起きているか知るためにも直接社員といろんな話をします。最近社員も増え130人くらいは大丈夫ですが、30人くらいちょっと(笑)自信ないですね。

学生時代の思い出は

今から思えば家内との出会いが人生を変えたわけですから、これが一番の思い出になるんでしょうね(笑)。ちなみに家内とは授業の中のフォークダンスで音楽が終わった時の相手だったのがきっかけですので(笑)、人生って面白いですね。

趣味は

元々体育会系ですので(笑)スポーツが好きです。社内のゴルフコンペを年数回しますが、これまでベストグロスは私が独占してきました。しかし、昨年末のコンペで初めて社員に負けてしまい、「これはいかん」と(笑)。もう一度奪還するべく練習しますよ。

目標と課題は

課題はたくさんあります(笑)。今年は世界経済危機の影響で大変厳しい年になると思いますが、技術力を高め、新しい加工にも挑戦するなど昨日の加工より今日の加工のレベルアップを図っていきたいと考えています。
CS(顧客満足)という言葉がありますが、私はまず従業員満足だと思っています。従業員が満足していい仕事をし、それが顧客満足につながる、そして全員参加の経営で築き上げた技術で世界に羽ばたく、そんな会社を目指しています。
 

H17年6月入社の細川 雅史さん(S63年生まれ)にお話を伺いました。
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写真_細川さん

どうして入社しようと思いましたか

知り合いがこの会社に勤務していて紹介されました。

−それまでは何をされていましたか

実は高校を中退してアルバイトをしていました。やはりバイトでは将来が不安でしたが、正社員になることができ不安は無くなりました。

入ってみていかがでしたか?現在の仕事を教えてください。

業務はシリコンの切断加工です。昨年この新工場ができ真庭市から異動してきましたが、私の所属する班は特に仲がよくて仕事は楽しいです。

−仕事で失敗することは

あります。プライベートの問題でモチベーションが低かったりすると失敗を引き起こしやすいので、気を付けています。

−社長はどんな人ですか

接しやすい、気さくな方です。

今、頑張っていることは

職場に年上の後輩がいますが、うまく仕事を教えることができるよう頑張っています。後輩のミスは教えた私の責任ですので、ヒューマンエラーを無くすテーマの研修を受けた班長のアドバイスを参考にしたりしています。

それと、人も伸ばすのもそうですが自分も成長したいと思っています。社内の人事で悔しい思いをしたことも正直あります。自分が上の立場に立つためにはやはり人に認めてもらえる仕事をしないといけないと感じています。
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学生時代は何をしていましたか

中学、高校と軟式野球をやっていました。

−今もやっていますか

はい、社会人リーグでやっています。

社会人になり変わったことは

中退したので人より早く社会人になりましたが、社会人になれば年上の方との付き合いが増えるので逆に落ち着いてしまった感じがあります。同級生と会っても馬鹿騒ぎできないというか、「ノリ」が違うので早く大人になったような感じですね。

それと、この会社に入社した時実家から遠かったため、一人暮らしを始めました。それも自立するきっかけになったと思います。

今、学生にアドバイスするとしたら

学生の時にしかできないことがあるので、それはできるうちにやった方が後悔しないと思います。

趣味は

今は特にないですね。プライベートより仕事に力を入れたいと思っています。

自社をPRしてください

成長産業である太陽光発電の基になるソーラーパネルの加工を行っており、社員も増えてきています。若い人も多く、私自身仕事にやりがいを感じており、この会社に入れて良かったと思っています。

編集後記
浅野社長の元気に私たちもエネルギーを頂いた取材でした。
クリーンエネルギーの主役である太陽光発電は成長産業として期待されています。
「縁」を大切にした産学連携、全員参加の経営・技術力向上で今後の更なる成長、発展に繋げて頂きたいと思います。
(取材:小川、山田、沼)
posted by tsuyama-sangyo at 10:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 叶V興製作所

2009年01月05日

年始にあたり

新しい年を迎えましたが、世界不況の嵐が地域経済にも深く影を落としています。

一昨年に雇用のマッチングを目的に
「津山地域の企業をもっと知っていただきたい」
と始めた本ブログですが、大変厳しい状況のため取材も難しくなっています。

地域の雇用、活力は元気な企業があってこそです。
この不況下だからこそ構造改革や体質改善で力を蓄えて、嵐の後の成長に繋げて頂きたいと思います。

行政も企業も困難な状況にありますが、手を携えて地域を元気にできればと願っています。

本年もご支援、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

津山市産業関係有志職員
posted by tsuyama-sangyo at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記