2008年01月07日

産業用ロボット設計、開発のIKOMAロボテック株式会社を訪問

津山ステンレスクラスター後継者クラブの代表も努められているIKOMAロボテック梶iイコマロボテック)生駒 徹志社長にお尋ねしました。
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写真_生駒社長         写真_イコマロボテック

業務内容を教えてください。

産業用ロボット及び周辺機器の設計、整備、販売と各種産業機械に関する省力化、自動化に関するシステムの研究、開発、設計を行っています。

どうして起業を?

話せば長いですよ(笑)。
大学でロボット関連の研究室へ入り、リーダーとして学生だけでオセロロボットを2ヶ月で製作したことがありました。その際担当の教授から将来は独立するよう助言され、独立ということをその時にイメージしたように思います。

といってもすぐに独立する訳ではないので(笑)、卒業後は松下電器へ入社しました。面接時の希望が叶い、ロボットの開発チームで設計に携わり大型ハンドリングロボットや熔接ロボットの図面を書いていましたが、失敗も多々経験しました。

当時は仕事も充実し、労働組合の書記長も努めるなど本当に多忙でしたので、家庭を省みることができませんでした。

入社7年目で突然訪れた父の死が自分の人生を見直すきっかけになりました。帰郷し、松下で自分が開発した製品の関係で鏡野の会社に転職し、2年間工場長として勤務した後、(その間もいろんなことがありましたが)H10年3月にIKOMAロボテックを設立しました。

当時はバブル崩壊時の不景気でしたが、設計を主に、ロボットの周辺機器やそれを使ったシステムを創っていこうと決めました。

起業当初困ったことは

前の会社で経営に携わっていたので仕事内容は大丈夫でしたが、当初自分1人きりでしたので、何から何までやらなければならなかったです。逆にそれが役立っていますが。

どんな方を採用したいですか

当社のモットーはVOSです。Vitarity、Originality、Serviceの3つが提供できるよう、やはりやる気、パワーのある人がいいですね。
知識・経験はあるに越したことはないですが、気持ちがあれば0からでも覚えていけます。

社員との接し方で気をつけておられることがありますか

失敗をオープンに言える環境づくりでしょうか。自身もよく失敗していましたし、今でもしますが(笑)、失敗を気にして萎縮してしまう、チャレンジしなくなるのが一番困るのです。

当社では一番多く失敗した人が幹事になって、焼肉パーティを行ってるんですよ(笑)。

趣味は

仕事が趣味になってますね(笑)

どんな学生時代でしたか

私は奥津の山の中で生まれ、小1から分校通い、小4から本校で冬は寮生活でした。中学校でも寮生活、生徒会長もしていました。津山高専の金属工学科を出た後、パソコンと機械工学を学びたいと長岡技術科学大学へ編入学しました。仕送りなしでしたのでアルバイトは16種類経験しましたね。(笑)

−例えばどんなバイトを

道路工事の旗振りとか雪が多いので雪掘りとか(笑)。CAD/CAM設計や画像処理を企業から受けてやったりもしていました。服屋の子供さんの家庭教師では夕食をごちそうになった上、服までもらい大変助かりました。

目標と課題は

メーカーになりたいです。具体的には自社製ロボット(例:窓拭きロボット)を開発し、販売したいと思っています。10年少しずつ階段を上がってきて、やっとそうしたことができつつありますが、まだまだです。課題は人の確保と時間ですね(笑)。

また、来年3月には株式会社にします、工場も手狭なのでいろいろと考えています。


H17年入社の陶山 諭さん(S55年生まれ)にお話を伺いました。
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写真_陶山さん

どうして入社しようと思いましたか。

私の実家は滋賀でして、家内が津山出身です。当初津山市内で別の工場に勤めていましたが、人間関係が難しく退職しました。その後職安でこの会社を見つけ、面白そうと感じ面接を受けに来ました。

−面接の印象はいかがでしたか
自身が“てんぱっていた“ので、あまり覚えていませんが社長とお会いし、偉そうなところが全く無く、明るく親切な印象を受けました。

入ってみていかがでしたか?現在の仕事を教えてください。

最初は部品の加工を行っていましたが、現在は制御系の電気配線等をやっています。
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困ったことはありませんか

特にないです。必要なことは教えてもらい、忙しすぎるくらい(笑)ですかね。

津山の印象は

最初田舎だなと思っていましたが、住むとゆっくりできていい街だと思います。

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みんなが社長だとみんなの力で会社を創っていくんだと社長の鼓舞により、会社がひとつにまとまっています。月に1度は全員が集まり話をしますが、いい提案は即実行されます。


H19年入社の竹内 康視さん(S52年生まれ)にお話をお聞きしました。
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写真_竹内さん

どうして入社しようと思いましたか。
高校を出て、東京でバンド(ドラム担当)をやってました。東京でなくても音楽はできると3年前に津山に帰って来たときに、ここで働いている友人から忙しいから手伝ってと誘われアルバイトとして入社して、今年正社員になりました。

入ってみていかがでしたか?現在の仕事を教えてください。

最初は主に加工と組立の手伝いでした。今は産業用ロボットや周辺機器の組立を行っています。

困ったことは

特にないんです。

これから就職する人にアドバイスをお願いします。

いろんな事にチャレンジするべきだと思います。失敗も必ず経験になって意味あるものになると思います。
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社員一丸となって世界に羽ばたく会社です。アットホームな雰囲気は会社というより仲間という感じで、みんなが勉強し自由な発想ができると思います。


H17年入社の小山 斉代さん(S53年生まれ)にお話をお聞きしました。
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写真_小山さん

どうして入社しようと思いましたか。

実は大学を出てからずっと中学、高校の非常勤講師をしていました。夏休みなどの長期休暇中は給料が出ないので、H12年頃からアルバイトでこの会社にお世話になっていました。

−社員になろうと思われたのは

社長の勧誘もありましたし(笑)、正直この会社、仕事が好きになったからです。

入ってみていかがでしたか?現在の仕事を教えてください。

バイトの当初は何でも屋で組立の手伝いもしていましたが、図面が見えなくて困っていました。それから勉強してわかるようになり、今はCAD設計をしています。

困ったことは

特にないんです。

学生時代は何をされていましたか

剣道を長くやってました。一応2段です(笑)。また大学のときにパソコン関係の部に入りましたのでCADへも抵抗無く適応できたと思います。

これから就職する人にアドバイスをお願いします。

先生をしていたので、特に難しいですね(笑)。
学校で学ぶこと(与えられること)と社会が求めることに大きなギャップがあります。それを知ることは難しいかもしれませんが、自分なりに打ち込めることがあればその経験は必ず生きてくると思います。

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社長の横で仕事をしているせいか(笑)、成長が実感できる会社だと思います。上司との壁が無く、提案が即座に実行されるなどストレスがたまることはないですよ。(笑)
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取材後記
今回社員の方3名にお話をお聞きしましたが、一番答えに困られた質問は
「困ったことは何ですか」でした。
「社員が困らない会社」の原点は飾らない社長の人柄だと感じた取材でした。
(取材 沼、岡本)
【IKOMAロボテック鰍フ最新記事】
posted by tsuyama-sangyo at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | IKOMAロボテック
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